オニシバリ

オニシバリジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属     (別名)ナツボウズ 学名: Daphne pseudo-mezereum A. Gray
本州(宮城県、山形県以南)、四国、九州に分布し、森林に生育する。雌雄異株の落葉低木で、樹高は1m程度になる。落葉樹の多くは秋に落葉するが、オニシバリは夏に落葉するため「ナツボウズ」ともいう。花期は3~4月、先が4片に分かれて反り返った黄色の花を枝先の葉腋に集まるように多数つける。葉は枝先に互生し、表が淡緑色で裏が白っぽい。果実は楕円形で赤く熟し、非常に辛くて、食べると胃腸障害を起こすとある。「樹皮が丈夫で、鬼でも縛れる」の意味からオニシバリの名が付いたといわれる。 撮影 : 宮城県古川市荒谷・研究所の庭 2006.3.19
オニシバリの花
オニシバリとナニワズの花(花弁状の萼片)は、萼筒と裂片の長さをみただけでは区別しにくい。ナニワズは萼筒と裂片の長さがほぼ等しく、オニシバリは萼筒のほうが長い。また、オニシバリの花色の方が緑っぽい。オニシバリの葉は楕円形で、側脈は不規則に分岐する。ナニワズの葉は、倒披針状長楕円形で、側脈は分岐が少ない。