キウィフルーツ

キウィフルーツの花 キウィフルーツの果実
キウィフルーツの花 キウィフルーツの果実
中国原産でニュージーランドのキウィで改良され、日本でも各地で栽培されている雌雄異株の落葉性蔓植物。茎は長く伸びて10m以上になり、ところどころで枝分かれして、他のものに絡みつく。新しく伸びた茎は茶褐色で刺毛が密生している。次年以降の茎は毛はなく、古い茎は灰褐色で黒い皮目があり、表皮は縦に裂けてはがれやすい。葉は互生して赤みがかった長い柄があり、広卵形で先はとがり、基部はやや心臓形で、縁には棘状の鋸歯がある。葉質は堅い紙質で表面は暗緑色、裏面は白みを帯びた緑色で、柄とともに細かい毛を密生している。5~6月、葉腋から花柄を伸ばし、ウメの花に似た6弁花を1~3個ずつつける。花は始めは乳白色で、次第に黄色から黄褐色となる。雄しべは多数、雄花は子房が退化し、雌花は雄しべが退化して、花粉を出さない。花後に楕円形または長楕円形で褐色の刺毛が密生した果実(液果)を結び、熟すと芳香を放つ。果肉は鮮やかな緑色で甘味と酸味があり、中心部に黒褐色の小さな種子が多数ある。11月ごろ、果実が硬いうちに収穫し、追熟させて軟らかくなったものを食用とする。
利用部位と 採取時期 果実(11~12月)
薬効 疲労回復、強壮、補精
作り方 完熟前の果実600~700gを水洗いの後、水気を拭き取り、3つぐらいに輪切りにして、砂糖100~150gとともに、35度のホワイトリカー1.8Lに漬け込む。1ヶ月後から飲用できる。熟成には3ヶ月以上置く。中身は3ヶ月で引き上げる。淡黄色の適度な酸味と渋味と芳香のある酒に仕上がる。熟す前の若い果実は酸味の効いたものとなる。
メモ 熟成後、引き上げた中身はつぶして裏漉しし、ジャムにする。