スモモ

スモモの花 スモモの果実
スモモの花 スモモの果実
中国原産で日本には最も古い時代に渡来した植物と言われている。各地で果樹として栽培されているが、野生化しているものもある。落葉性小高木で幹は高さ3~8m。上方で多数に枝分かれして横に広がる。若い枝には毛がなく、暗紫色で光沢がある。互生する葉には柄があり、細長い倒卵状披針形や倒披針形、または細長い長楕円形で、先端は鋭くとがり、縁には二重の細かい鋸歯がある。基部はくさび形、表面主脈に沿って褐色の毛があり、そのほかは毛がない。腺点は葉身の基部、または葉柄の上部に2~4個ある。4~5月、前年の葉腋に柄のある白色の5弁花を1個から3個、散形花序につける。萼は長倒卵形で5裂し、不ぞろいな鋸歯がある。花弁は倒広卵形で毛はない。雄しべは多数で花弁より短い。花柱は雄しべより少し短い。花後に直径4~5cmで球形か卵球形の果実(核果)を結ぶ。果実には片方の側面に溝があり、基部はへこみ、表面は滑らかで、6~7月ごろに赤紫色が黄色く熟し、酸っぱいが、完熟すると甘くなる。
利用部位と 採取時期 果実(6~7月)
薬効 疲労回復、食欲増進、動脈硬化予防、不眠症
作り方 完熟前の傷のついていない果実600gをよく水洗いして水気を拭き取り、砂糖200~250gとともに35度のホワイトリカー1.8Lに漬け込む。2ヶ月後から飲用できる。熟成には3ヶ月以上置く。中身は6ヶ月後に引き上げる。果実の品質によって緑熟果は琥珀色、赤熟果はブドウ酒色、赤紫色果は濃いブドウ酒色で酸味があって香気のよい酒となる。