ゼンマイ

ゼンマイ(線画) ゼンマイ
北海道、本州、四国、九州に分布し、林の中や原野、岩場などの湿った所に生える高さ60~100cmにもなる夏緑性の多年草。根茎は大きく塊状で斜上し、枯れた葉柄の茎部でおおわれている。葉は栄養葉と胞子葉があり春早くこぶし状に巻いて根茎から束生し赤褐色の綿毛をかぶっている。綿毛は成長すると脱落する。栄養葉の柄は滑らかで硬く、葉面は三角状広卵形で二回羽状複葉、最下の羽片が一番長い。小羽片は皮針形~広皮針形または長楕円状皮針形で先端は鋭く尖ったものや鈍頭のものもあり、へりには細かい鋸歯がある。茎部は斜め切形、胞子葉は栄養葉より早く根茎の中心から数本直立し、先端が胞子のうを密生して円錐状となっている。食用は栄養葉がこぶし状に巻き込んだ若い葉柄で、胞子葉はオトコゼンマイといって普通食用にしない。
食用部分 若茎
採取時期 4~5月
適した料理 アクを抜き、汁の実、油炒め、ずんだあえ、煮もの、クルミあえ、カレー煮、天ぷら 辛子じょう油あえ、白あえ、炒め煮、酢のもの、粕漬け
保存 塩漬け、うの花漬け、乾燥、びん詰
メモ アク抜き、保存の方法は、「山菜の食べ方」 のページを参照のこと。 市販品の乾燥したゼンマイの中には、ヤマドリゼンマイの乾燥したものもあるので確認した方がよい。