ノイバラ

ノイバラの花 ノイバラの果実
ノイバラの花 ノイバラの果実
原野や山地の河岸などに生える高さ2mほどになる落葉性低木。茎は直立、または斜め上に伸び、はじめは淡緑色をしているが、年を経ると黒紫色となる。托葉の下に基部が太く扁平なとげが対になっている。枝は盛んに分かれて株全体で大きな茂みを形づくる。互生する葉は7~9枚の小葉からなる奇数羽状複葉で、小葉は楕円形や広卵形。葉の先端はとがり、柄はなく、縁には鋸歯がある。葉の表面は微毛を散生し、裏面は葉軸とともに短毛を密生するが、無毛のものもある。葉軸には小さなとげや腺毛がある。托葉は披針形で、鋭く切れ込み、下半部は葉柄についている。5~6月、枝先に円錐花序を出し、白色か淡紅色を帯びた柄のある5弁花をつける。花には芳香があって晴れた日にはよく匂う。萼は5裂して萼片は披針形でそり返る。花弁は心臓形か広倒卵形で、頭部はへこみ水平に開く。雄しべは黄色。花後に球形で光沢のある果実(偽果)を数多く結び、秋に赤く熟す。偽果は落葉後も赤く熟したまま残って越冬する。
利用部位と 採取時期 花(5~6月)  果実(9~11月)
薬効 利尿、強壮、便秘
作り方 花柄のついた満開の花600gを水洗いせずに砂糖150~200gとともに35度のホワイトリカー1.8Lに漬け込む。1ヶ月後に中身を引き上げ、漉して飲用する。熟成には3ヶ月以上置く。
果実 600gをよく水洗いして水気を切り、砂糖150~200gとともに35度のホワイトリカー1.8Lに漬け込む。2ヶ月後から飲用できる。熟成には6ヶ月以上置く。中身は1年で引き上げる。淡い琥珀色で渋味のある酒に仕上がる。
花の陰干しにしたもの100g、果実の日光干しにしたもの200~250gを用いてもよい。
メモ 『救荒本草抜粋』に「若芽は茹でても生にても食うべし」とあり、春の山菜でもある。