クワガタソウ

東北地方南部~関東、中部、紀伊半島に分布し、湿り気の多い林内に生える多年草。高さ15~30cmほどになり、葉は対生し、長さ3~6cm、幅2~3.5cmの卵形で先はやや尖り、基部はくさび形で短い柄がある。上部の葉は大きく、下部の葉は小さい。5~6月、茎の上部の葉腋から細く短い花柄を出し、同じクワガタソウ属のオオイヌノフグリとよく似た、径8~13mmの花を咲かせる。花冠は4つに深裂し、花色はふつう淡紅紫色で、紅紫色の筋が入っている。花色には、青紫色~白色まで濃淡の変化が見られる。果実は平たい扇形で、先が浅くへこみ、中に種子が入っている。「鍬形草(クワガタソウ)」の名は、果実につく萼の様子が兜の鍬形に似ていることからつけられた。 撮影 :宮城県大崎市古川荒谷・研究所の庭 (右上)2006.6.1 (他)2006.5.22
花に近づいてみると・・・ クワガタソウの果実・・・果実につく萼の様子が兜の鍬形に似ている