トガクシショウマ

本州の中部、北部の多雪地帯に分布する、1属1種の日本固有種の多年草。別名トガクシソウとも言い、明治時代、長野県の戸隠山で最初に発見されたことから付けられた名前である。高さ30~50センチ。葉は3出複葉で2枚対生し、葉の基部から花序を出し、2~3個の花を咲かせる。花期は5~6月。花の直径は約2.5センチ、花色は淡紫紅色。花弁のように見えるのは萼片であり、花弁は中心部の白い部分で、雄しべを取り囲むようについている。個体数は少なく、自生地での生育範囲も狭く、絶滅が危惧される稀少な植物である。環境省レッドデータ―ブック絶滅危惧Ⅱ類(VU)指定種。 撮影 :宮城県大崎市古川荒谷・研究所の庭 2006.4.19
可憐なトガクシショウマの花 可憐なトガクシショウマの花 花に近づいてみると・・・
可憐なトガクシショウマの花