モミジガサ

モミジガサ(線画) モミジガサ
北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の湿り気のある林内などに生える多年草。高さ60~80cmにもなり上部にちぢれた毛がある。葉は互生し、長い柄がある。葉身は掌状で5~7に中裂し、裂片は長楕円形で先が尖り、へりには不ぞろいの鋸歯がある。表面は無毛で光沢があり深緑色で裏面にはまばらに絹毛がある。上葉は小形で中裂する数が3~5と少なくなる。8~9月、茎の先端が分枝し円錐花序を出し、白色でわずかに紅紫色を帯びた管状花だけの頭花をつける。若芽は暗紫褐色を帯びることが多い。東北の代表的山菜の一つである。葉がモミジの葉のような形をしているのでこの名がある。春の新芽でこれと似ているものに毒草のトリカブトがあるので注意を要する。
食用部分 若芽、花蕾
採取時期 若芽:5~6月  花蕾:8~9月
適した料理 天ぷら、汁の実、一夜漬け、ゆでて浸しもの、切りあえ、納豆あえ、ゴマあえ 粕漬け、辛子あえ、油炒め、玉子とじ、酢味噌あえ、磯巻き、佃煮
保存 塩漬け、味噌漬け、びん詰、乾燥
同じ仲間 同属ではないが、ヤブレガサ属のヤブレガサも同様に利用できるが、モミジガサより風味が劣る。