宮城植物の会 会誌の原稿-1
今日は宮城植物の会の会誌に載せる原稿書きをしました。
原稿は3つ準備をしているのですが、その1つ、栗原市花山・湯浜温泉近くで確認したトガリバイヌワラビとアズマシロカネソウについて紹介します。
今日はトガリバイヌワラビについての紹介です。
栗原市花山・湯浜温泉近くで確認した
トガリバイヌワラビとアズマシロカネソウについて(その1)
2005年10月29日、友達と一緒に湯浜温泉近くのブナ林にキノコを取りに入り、
トガリバイヌワラビとアズマシロカネソウを確認することができた。
その場所は秋田県境の近い所で、普段はわずかに水が流れている程度の沢である。
沢に沿って生えているシダにはトガリバイヌワラビの他にカラクサイヌワラビ、ハクモウイノデ、ウスゲミヤマシケシダ、ケヤマイヌワラビ、キヨタキシダ、ヤマソテツ、リョウメンシダ、ミヤマシケシダなどが見られた。
県内ではトガリバイヌワラビの産地はこれまで小牛田町蜂谷森が知られており太平洋北限となっていた。(宮城植物目録2000には記載なし)
このシダは県内では鹿島台町鹿島台と角田市小田で知られているホソバイヌワラビの変種でありホソバイヌワラビに比べ羽片の切れこみが深く先端が芒状になり、ややはなれてつくという特徴がある。
トガリバイヌワラビは東北ではこれまで宮城県と山形県の最上町堺田で知られていた。
今回、栗原市花山で見つかったことにより、花山が北限ということになる。