網地島「クロマツ・タブノキ植栽地の現状と課題」 その3
私がクロマツとタブノキの植栽地を見て、これは問題だと思ったことが大きく5つありました。
その一つ目は、枯死したクロマツだけではなく、タブノキやヒサカキ、アオキ・・・等、すべての樹木を伐採してしまったことです。
その二つ目は、かなり広大な部分を完全に裸地状態にしてしまい、それまで生育していた数多くの種類の草木を死滅させてしまったことです。
その三つ目は、タブノキは島では植栽しなくてもどんどん増える樹木なのに、すべてのタブノキを伐採した上で、新たにタブノキを植栽したことです。
その四つ目は、植林したクロマツとタブノキすべてに黄色と赤の目印をつけた竹を使用したことです。なくても、特に問題となるものではないものと思います。特に風が強くあたる等で、どうしてもささえが必要な場合は別ですが、かなりの資金がかかったはずです。
その五つ目は、りっぱな風避けを設置したことです。風避けの設置は特に反対ではありませんが、風避けのりっぱなタブノキ等をすべて切ってしまい、風当たりを強くしてしまって、新たな風避けの設置、本当に問題だと思います。風避けの設置には、その材料、設置方法等、だれが見てもかなりの資金をかけたと思われるようなものでした。観光地でもなく、その場所へはほとんど人も行かないような場所にばく大な資金をかけたように思います。
以上のようなことで、この潮害防備などの保安林機能回復事業は、事業そのものが大きな問題をかかえた事業であったと思います。
【大きな課題をかかえた事業内容】
すべての樹木を伐採している 広大な面積を裸地状態にしている
 タブノキを伐採し、タブノキを植栽している 必要と思われない、目印のついた竹棒を
目につくタブノキは、みな株元から出たひこばえ 使用している
人もこない所に金をかけた風よけを設置している