網地島「クロマツ・タブノキ植栽地の現状と課題」 その4
1.植栽するため伐採された所で、まだ植栽されずに残っている場所の現状
これまで、枯死したクロマツやアカマツと共に、タブノキ、ヒサカキなど、すべての樹木が伐採され裸地状態になった所に、クロマツとタブノキの苗木が植栽されたことについては、その課題も含め、詳しく述べてきました。
ここでは、伐採はされたものの、植栽されずに放置されている場所の現状とその対策について、私の考えを述べたいと思います。
植栽されていない場所の現状は、大きく2つに分けられます。
(1) いまだ、裸地状態
(2) 伐採された様々な樹木の切り株からひこばえが出て、草本も育っている状態
切り株から沢山のひこばえが出ている場所は、伐採木を片付けただけの状態で放置されたままの所です。
その場所を見ますと、タブノキはもちろんのこと、アオキ、ヒサカキ、ミズキ、ガマズミ、オオバイボタ、サンショウなどのひこばえが出、ヤマユリ、ノハラアザミ、オカトラノオ、チゴユリ、オオバジャノヒゲ、
アキカラマツなどの草本も見られます。
2.現在、植栽されていない場所をどうするかの提案
(1) 裸地状態になっている場所へはクロマツだけを植栽!!
これまで植栽された場所の樹木はクロマツとタブノキで1列ごとに植えられていました。
まだ、植栽されていない場所で裸地状態になっている場所へは、クロマツだけの植栽が必要と
思います。
(2) 伐採された様々な樹木の切り株からひこばえが出て草本も育っている状態の所は植栽せずに!!
タブノキなどの切り株から沢山のひこばえが出ている場所は、タブノキの林と言ってもよいような
状態の林になっていました。
そこの場所まで、すべての樹木を切ってしまっているということになります。
タブノキや他の様々な樹木が育つ場所へ、クロマツをわざわざ植える必要はないと思います。
伐採してしまったこと自体、問題と思います。
現状では、そのまま放置して様子を見ることが良いと考えます。
【伐採された樹木からひこばえが】
タブノキの切り株から沢山のひこばえが まだ植栽されていない場所
 ヒサカキとタブノキアオキ
ムラサキシキブミズキ
ガマズミサンショウ