北海道、本州、九州北部に分布し、深山の湿った林の下や谷あい、岩礫地に生える高さ1m内外の大形の多年草で時に群生する。根茎は堅い木質、茎は粗大で直立し緑色で葉とともに蟻酸を含んだ鋭い刺毛があり皮膚に触れると激痛を感じる。葉は大きく卵円形又は卵形で、先端が尾状に突出しへりには荒い鋸歯があり、葉面には白い斑点がある。葉柄は長く互生し、茎には皮針形または卵状皮針形の托葉がある。7~9月、茎の上部から一本穂状花序を出し、緑色の細長い小さい雌花を多数つける。雄花は葉の腋から円錐花序を出し、白色の小花を多数つける。東北地方の代表的山菜でもある。 |
食用部分 |
若芽 |
採取時期 |
5~6月 |
適した料理 |
汁の実、煮もの、油炒め、天ぷら、クルミあえ、辛子あえ、マヨネーズあえ、納豆あえ
白あえ、切りあえ、ゴマあえ、酢じょう油あえ、浸しもの、粕あえ、煮浸し、冷や汁、磯巻き
糠漬け、酢漬け、みりん漬け、塩漬け、あんかけ、卵とじ |
保存 |
塩漬け、うの花漬け、味噌漬け、しょう油漬け |
同じ仲間 |
エゾイラクサも同様に利用できる。 |
メモ |
採取には手袋をはめた方がよい。中国の民話には刺がささったときにはヨモギの汁をつければよいとされている。 |