北海道、本州、四国、九州に分布し、山地や野の湿地に群生する夏緑性の多年草。根茎は塊状で直立し、古い葉柄が残っていて、地下枝を出し地中を横にはい先端に新芽を出して繁殖する。葉は春に出る栄養葉と秋に出る胞子葉があり根茎から束生する。栄養葉は、春に出て草質で鮮やかな緑色の一回羽状複葉で長さが1mにもなる。葉柄は短く基部は広がり横断面は広三角で、皮針形で全縁の鱗片をまばらにつける。葉身は倒皮針形で先端が急にせまくなる。羽片は数多く30~40対もあり羽状に深裂し、線形で先端は鋭く尖り毛がない。下方の羽片は小形になり長楕円形で鈍頭となる。秋に株の中心より高さ50~60cmの胞子葉を数本出し、羽状に分裂し裏側に巻く。方言のコゴミとは若葉の巻いているのをかがんでいる姿に見たてたものである。 |
食用部分 |
若芽(巻いた状態) |
採取時期 |
4~6月 |
適した料理 |
アクがないので、そのまま天ぷら、油炒め、汁の実、煮浸し、浸しもの、ゴマあえ
マヨネーズあえ、クルミあえ、白あえ、辛子あえ、酢味噌あえ、三杯酢、糠漬け、切りあえ |
保存 |
塩漬け、うの花漬け |
同じ仲間 |
ミヤマシダ、キヨタキシダ、ミヤマシケシダ、ミヤマメシダも同様に利用できる。 |