北海道、本州、四国、九州に分布し、山麓、原野、河岸などに生育する落葉高木で、高さ3~20m位になり幹は直立し、木の肌は灰褐色をしている。葉は互生し、長い柄があり、5枚の小葉からなる掌状複葉である。小葉は長楕円形で先がとがり、へりにはとげ状の鋸歯がある。8月頃、枝先に長い柄のある散形花序を出し、淡黄色の細かい五弁花を多数つける。果実は、球形で9~10月に黒く熟す。材質が軟らかく細工しやすいので、箸、ようじ、しゃくし、扇子の骨、版木、けずり花などに使われている。コシアブラという名は、この木の樹脂を濾して漆のような塗料として使用したためについたといわれる。 |
食用部分 |
若芽 |
採取時期 |
5~6月 |
適した料理 |
天ぷら、フライ、油炒め、汁の実、ゆでて水にさらし、ゴマあえ、ゴマ味噌あえ、ピーナッツあえ
クルミあえ、辛子あえ、白あえ、酢味噌あえ、マヨネーズあえ、切りあえ、冷や汁、浸しもの
煮浸し、玉子とじ、煮つけ、糠漬け、粕漬け、味噌漬け |
保存 |
塩漬け、うの花漬け、味噌漬け |
メモ |
木が大きく若芽は大量にとれ、香りもよく栄養価も高い。アクは強いが、アクを抜きすぎると味が落ちるので、少し苦味が残る程度がよい。 |