山地から平地までの日の当る草原、土手、道端に生える高さ1m内外になる多年草。根茎は太くて硬い。茎は直立して大きく分枝する。葉は互生して長い柄があり、2~6対の奇数羽状複葉で、葉柄の基部には斜卵形で葉状の托葉が1枚ある。小葉は短柄があり楕円形~卵状長楕円形で鈍頭、基部はやや心臓形で縁には歯牙状の鋸歯がある。葉の裏面は粉白色をおびている。7~10月、枝の先端に楕円状の穂状花序をだし、花弁のない暗紅紫色の小花を密につける。花は花穂の上端から咲き始める。 |
薬用部分 |
根茎 |
採取時期 |
11月 |
調整法 |
日光干し |
薬効と用い方 |
下痢 |
1回量1.5~3gをコップ1杯の水で半量になるまで煎じ、服用するとよい。 |
止血、火傷 |
煎汁で患部を洗滌するとよい。 |
吐血、喀血、月経過多 |
1日量5~8gをコップ2杯の水で半量になるまで煎じ、服用するとよい。 |
痰切り、口内炎、扁桃腺炎 |
根茎の煎液でうがいをするとよい。 |
打ち身、小児の頭瘡、痔瘻 |
煎汁を服用し、患部を洗滌するとよい。 |
指の腫れ |
生の根茎を砕き、湿布をするとよい。 |
あせも、くさ、かぶれ |
根を刻み布の袋に入れ、水のうちから風呂に入れ、浴料とする。 |
メモ |
漢名:地楡(ぢゆ)
若い茎葉は食用となる。 |