山野、道端、畑の畔などに生える長さ30~70cmになる多年草。茎は地面をはいまたは多少直立して分枝する。葉は対生し柄があり、掌状で三~五裂し、裂片は倒卵形で鈍頭、浅く三裂し歯牙がある。葉面には初めは紫黒色の斑点がある。茎葉ともに下向きの毛がある。7~8月、枝先または葉間に花柄をのばし、先端に紅紫色の五弁花を2~3個つける。花後長いくちばしのあるさく果を結び、熟すと五裂して種子を散らす。ドクダミと並び、昔から薬草としてよく知られ、利用されてきた。 |
薬用部分 |
全草 |
採取時期 |
夏、盛花時(土用の丑の日の頃) |
調整法 |
陰干し |
薬効と用い方 |
大腸カタル、下痢止め |
1日量20gをコップ2杯の水で半量になるまで煎じ、服用するとよい。 |
風邪、頭痛 |
1日量20gをコップ3杯の水で半量になるまで煎じ、温服するとよい。 |
便秘 |
1日量20gをコップ2杯の水で薄く煎じて(煮沸したらすぐ火を止める)、冷やしたものを食前30分に服用するとよい。 |
胃弱 |
1日量15gにセンブリ2gを合わせ、コップ3杯の水で半量になるまで煎じ、服用するとよい。 |
腫れもの |
濃煎液で患部を洗滌するとよい。 |
しぶり腹、冷え性 |
ゲンノショウコ、ヨモギ各100gの薬湯に入浴するとよく、湯冷めしにくい。 |
メモ |
漢名:尨牛児苗(ぼうぎゅうじびょう) |