各地に見られる常緑の高木、庭木としても好んで植えられ高さ20m以上にもなる。幹は直立し、主な枝は車輪状に枝分れし、その先に更に小枝が多くでて葉が密に茂る。上部の樹皮は赤褐色、下部は暗褐色で亀甲状の裂け目がある。葉は緑色で2本が対になって双生し細長い針状で葉質は軟らかい。4月頃新しい枝の先端に2~3個の紫色の雌花とその下に楕円状の雄花が数多くつく、風媒花で雌雄同株。 |
薬用部分 |
樹脂、葉、内皮 |
採取時期 |
年中 特に 樹脂:9~11月葉 : 5~6月内皮:6~8月 |
調整法 |
日光干し |
薬効と用い方 |
強壮、神経痛
強心、袪痰、リウマチ |
樹脂1回量0.5~0.7g 煎服 |
乗りもの酔い |
豆粒大に丸めた樹脂3粒を、乗る前に白湯で飲むとよい。 |
動脈硬化、血行促進
中風、高血圧の予防 |
松葉酒を飲むとよい。 |
魚の中毒 |
生葉を2~30本噛みでてきた汁を飲み込む、また内皮10gを煎じ食前に服用してもよい。 |
歯痛、歯の浮き |
葉または内皮の煎汁でうがいをするとよい。 |
打撲症 |
生の葉を刻みすり鉢でよくすり、酒でといて服用し、残ったかすは傷につける。またはすりつぶしたものを酢でといてたびたび塗布するとよい。 |
松葉酒の
作り方 |
新鮮な松葉を水洗いせずに半分に切り、半日陰干しの後、広口のビンに2/3量、砂糖1/3量にして入れ、水を口まで注ぎ、ビニールで蓋をし、ゴムで堅くしばり、2~3週間置いたものをこして、盃1杯ずつ1日3回服用する。 |
同じ仲間 |
クロマツ、チョウセンマツも同様の効果がある。 |