アブラチャン

本州、四国、九州の丘陵、山地などに自生する、雌雄異株の落葉低木。沢筋など湿った場所に株立ちしていることも多い。樹高2~5m、樹皮は赤褐色で小さな皮目があり、枝は細かく分かれている。葉は無毛で互生し、葉と枝の間には紅色を帯びた長い葉柄がある。葉の形は卵形~楕円形で、葉先は細く尖る。春先の雑木林で、葉に先立って小さく可憐な緑色を帯びた黄色い花を咲かせる。雄花は淡黄色で数個が固まってつき、雌花は緑黄色で雄花より小さい。アブラチャンの名は、種子や樹皮の油を灯火に使ったことに由来している。「アブラ」は油、「チャン」は瀝青(コールタール。油の一種)。 撮影 :(左上)宮城県仙台市太白区・仙台市野草園 2006.4.15     (他)宮城県大崎市鳴子温泉・東鳴子 2006.4.22
紅色を帯びているアブラチャン 自生しているアブラチャン
紅色を帯びているアブラチャン 自生しているアブラチャン
アブラチャンの木
アブラチャンの木