スハマソウ
山地の樹木の下などに生える多年草。岩手県から神奈川県までの太平洋側と栃木県にも分布が広がっている。まだ、雪の残る早春の寒い頃に「雪を割って咲く」ところから、同じ仲間のミスミソウなどとともに「雪割草(ユキワリソウ)」と言われている。高さは5~10cm位で、葉はすべて根ぎわから出る。葉の形は、葉柄の付けねの部分は心臓形で、前の部分は浅く3つにくびれている。スハマソウの葉の先端部は丸みがかっている。葉の“洲”が大きくなることから「州浜(海岸線にある曲線的な出入りの浜辺)」に由来して名前が付けられた。花期は2~4月。花弁状の萼片は直径1~1.5cm。花色は白が多いが、紅色、淡紫色、ピンクなど様々で大変変化に富んでいる。その変化に富んだ、普通花弁と思って見ているものは、「萼片」である。 撮影 : 宮城県古川市荒谷・研究所の庭 (左上) 2006.3.6 (他) 2006.3.9 | |
「州浜(スハマ)」ような葉 と 蕾 | 花にズームイン |
庭の片隅に咲いた白いスハマソウ |