ダイコンソウ

北海道から九州まで広く分布し、山野の林の縁、道端などに自生する多年草。アブラナ科のダイコンとは無関係だが、根生葉が大根の葉に似ていることから名がつけられた。高さ25~60cmになり、全体に柔らかい毛が密生する。根生葉は羽状複葉で、茎の上部の葉は広卵形で長さ3~6cm、茎葉は3裂し、縁に鈍い鋸歯がある。6~9月、茎頂が枝分かれした先端に径1.5~2cmほどの黄色の5弁花を咲かせる。花の中心には多数の雄しべがあり、花後に柱頭は脱落する。柱頭には1~2mmの白い腺毛があり、先端はかぎ状に曲がっているため、人や動物にくっつきやすく、効率のよい種子の移動を行っている。 撮影 :宮城県大崎市古川荒谷・研究所の庭  2006.5.26
ダイコンソウの花 ダイコンソウ 花に近づいてみると・・・
花に近づいてみると・・・
ダイコンソウ 花弁が散った後の柱頭・・・白い腺毛の先端はかぎ状に曲がっている
ダイコンソウの花 花弁が散った後の柱頭 白い腺毛の先端はかぎ状に曲がっている