南三陸金華山国定公園金華山の四季・花マップ 春・夏・秋編

南三陸金華山国定公園金華山の四季・花マップ 春・夏・秋編(PDF)

宮城県内各地の植物を四季ごとにまとめた「四季・花マップ」を作りました。 親子での植物観察や、過疎化・高齢化地域の活性化などに役立てていただければ幸いです。 ダウンロードしてお使いください。

※この「金華山の四季・花マップ」は、社会福祉法人宮城県共同募金会助成事業の助成を受けて作製されました。

金華山の位置

金華山(石巻市)は、宮城県東北部の牡鹿半島の南端から一キロメートル離れた海上に浮かぶ、面積約960ヘクタールの観光地としても有名な島です。

金華山の動植物

金華山は、かなり急峻な地形をもち、山頂は海抜445メートルもあります。この島には黄金山神社があって、古くから自然がよく保護されています。 島の海抜200メートル以上にはブナ林、200メートル以下にはモミ林が成立しています。野生のニホンジカやニホンザルも多く見られます。沿岸部にはアカマツやクロマツが植林され、みごとな林でしたが、近年松枯れでほぼ壊滅した所も多く見られます。

金華山のニホンジカ植物

この島には、多数の野生のニホンジカが生息しています。そのニホンジカは林内の下生植物を食べるため、本来みられるいろいろな種類の植物が食べられてしまい、鹿の好まないレモンエゴマやハナヒリノキ、ハンゴンソウなどが繁茂し、また、食害され盆栽状になった樹木などが見られ、全国的にも珍しい景観を呈しています。 自然林の主要構成木であるモミやブナの稚苗もニホンジカに食べられ、現在樹木が枯れた後、再び森林に戻ることが難しいので、鹿と植物が好ましい状態で共存できるための自然管理の方策が取られています。