知事さんへのお願いと提案をいたしました -石巻市網地島のクロマツとタブノキの植林の課題について-
海はすぐそこ・・・・
6月10日に、石巻市網地島で開催された、あじ朗志組「島の大清掃大作戦」に参加し
そこで、マツ枯れに対してのタブノキとクロマツの植林の様子について書きました。
【関連する日記へのリンク】
6月10日の日記あじ朗志組「島の大清掃大作戦」に参加しました
6月13日の日記「黒松とタブノキの植林」 この写真を見てどう考えますか
6月14日の日記昨日に引き続いて網地島のクロマツとタブノキの植林の件について
その植林の様子は、枯れたマツだけではなく、タブノキや他の生育の良い様々な樹木も
すべて切られていました。
また、地面はブルトーザーで根こそぎ削り取られ、裸地になった所にクロマツとタブノキを
1列ごとに植林され、その面積も何haもあろうかと思われるほどの広さだったのです。
大変な問題をかかえた植林事業なので、次のような文で知事さんへお願いをいたしました。
(以下、全文を紹介します)
網地島の松枯れに対するクロマツとタブノキの植林に対して
の問題(緊急)
6月10日にあじ朗志組「島の大清掃大作戦」という行事が
あり網地島に行きました。そこで粟ヶ崎海岸線の倒木の撤去
及び林道の整備と白浜海水浴場の清掃活動を行いました。
問題は粟ヶ崎海岸(網地地区~波入田の島の南側)の何ヘク
タールもあると思われる場所が枯れたマツの木の他、元気に
生育しているタブノキ等の樹木もいっさい伐採され、その様
々な草木が何百種類と生えている地面にブルトーザーがかけ
られ、裸地状態にされた所にクロマツとタブノキの植林がな
されたことです。
その裸地状態にされた場所には宮城県レッドデータブックに
も記載され 準絶滅危惧種にもなってるホタルカズラ、リン
ドウ、要注目種となっているオオシマザクラ、テリハノイバ
ラ、オオナワシログミ、ヤブムラサキ、キバナウツギが生育
していました。他にも重要な植物がいろいろとあるのではと
思います。(動物の方も同じことと思いますが。)
また、クロマツとタブノキは1列ごとに植林されています
が、その場所にはタブノキだけでも何千本と生育していた所
です。
そのタブノキを全部切り、ブルトウザーで地面をはいで、
また、タブノキの木の苗木を植林していたのです。今回植林
された場所には200種類以上の様々な草木が生えており、
そこでは昆虫はじめ、様々な動物が生活していたところでも
あります。
その広大な場所をブルトウザーで裸地状態にしてしまったこ
とは、植林という名のもとでの自然破壊そのものということ
にほかならないと思います。
粟ヶ崎で行われているこのような植林方法が、長渡の方まで
も計画があるということを耳にしましたので、まだ行われて
いない所は、同じ方法で行うとすれば、すぐにでも中止して
ほしいと思います。
【提案】
今後、植林する場所は10mぐらいの間隔で植林する場所と
しない場所に分け、帯状に植林する。
植林する所は、枯れた松、及び、樹木を根ぎわから伐採し、
刈払いした所にクロマツだけ植林する。
(地面はブルトウザーなどで裸地状態にはしないこと)
また、植林する所は、その場所に生育している植物の調査を
きちんとし、レッドデータブックに記載されている植物の中
でも、特に重要な植物については、その場所を変更するとか
移植をするとか、その対策をきちんとしてほしいと思います。
急を要することですので、どうぞよろしくお願いいたします。
・・・以上です。
整地された状態 植林の様子