中国南部の原産で、古い時代に我が国に渡来し、食用として畑に栽培され、野生化もしている高さ20~80cmになる一年草。茎は四角形で直立して分枝する。葉は対生し、長い柄があり、広卵形で先が鋭く尖り、ふちには鋸歯がある。茎、葉ともに特有の芳香があり、濃い紫色をして質は軟らかく薄い。7~9月、茎の先端や枝先に総状の花穂をだし、淡紫色の小さな唇形花を多数つける。花後球形の果実を結び、宿存萼に包まれている。アオジソ、チリメンジソ、カタメンジソ等の品種があり、用途によって栽培される。 |
薬用部分 |
茎葉、種子 |
採取時期 |
茎葉:6月~9月
種子:秋 |
調整法 |
茎葉:半日日光干しの後陰干し
種子:日光干し |
薬効と用い方 |
風邪、咳止め |
茎葉、種子1日量6~10gをコップ3杯の水で半量になるまで煎じ、3回に分けて服用するとよい。 |
健胃 |
葉1日量10gをコップ3杯の水で半量になるまで煎じ、3回に分けて服用、または、粉末をふりかけにして常用するとよい。 |
リウマチ、腰痛
五十肩、打撲の痛み |
茎葉500gを手拭二つ折の袋に入れ、水のうちから風呂に入れ浴料にするとよい。 |
魚の中毒、ふきでもの |
茎葉、種子3~6gを一回量とし、水で服用、または葉の粉末茶さじ1杯分を熱湯を注いで服用するとよい。 |
外傷 |
生葉のもみ汁塗布。 |
メモ |
漢名:紫蘇(しそ) |