ノアザミ
北海道を除く、本州、四国、九州に分布し、日当たりのよい山野や堤防、田のあぜなどに普通に生える多年草。花期は5~7月。アザミの仲間で春に咲くのはノアザミだけである。茎頂に直径3~5センチの頭状花を咲かせる。花色は淡紅色~濃紫色で、まれに白花も見られる。総苞に粘りがあるのが特徴。高さ60~100cmほどになり、茎や枝は細く、根元にロゼット状につく葉がある。葉は長さ15~30cmの長楕円形で、深い切れ込みがある。茎葉は互生して、茎を抱くようにつき、大きな鋸歯の先に鋭いトゲがある。「アザミ」の名の由来は、(1)花に引かれて近づくと葉のトゲが刺さる→あざむく (2)アザはトゲの意 (3)アザムは傷つけるの意で、それが転化してアザミになった (4)薊(アザミ)という漢字は「魚の骨のようなトゲのある草」の意・・・など諸説様々だが、いずれもトゲに関係がある。 撮影 :宮城県大崎市古川・化女沼 2006.5.25 | |
茎葉の大きな鋸歯が目立つ・・・ | ノアザミの花にハチが・・・甘い蜜を吸っているのでしょう |