| 道端や荒れ地、庭先や空地などいたる所に生え、高さ30cm内外になる一年草。株全体が軟弱で、茎は横にはって盛んに枝分れし上半は斜上し、無毛で太い節があり下部の節から根をだす。葉は互生し、広皮針形~卵状皮針形で平行脈があり先端は尖り、基部は膜質の鞘状となる。6~9月、葉と対生して緑色の二つ折りでゆがんだ卵円形の苞葉に包まれた花序をだし、次々と青色で2枚の花弁のある大きな花を1個ずつつける。花は一日花で、朝に開き夕方にはしぼむ。 |
| 薬用部分 |
全草 |
| 採取時期 |
開花時 |
| 調整法 |
細かく刻み陰干し |
| 薬効と用い方 |
解熱 |
1回量4~6gをコップ2杯の水で半量になるまで煎じ、1日2回服用、熱が下らないときには、1日3回を限度として繰り返し服用するとよい。 |
| 下痢止め |
1回量10~15gをコップ2杯の水で半量になるまで煎じ、1日3回服用するとよい。 |
| 痔 |
青い花弁をたくさんもんで貼り、くり返すとよい。 |
| 喘息、心臓病 |
1日量15gを煎服するとよいという。 |
| 心臓病 |
青汁を1日小盃3杯ずつ服用するとよいという。
飲みにくいときには、ヒネショウガのおろし汁5~6滴を加えるとよい。 |
| メモ |
漢名:鴨跖草(おうせきそう)
若い茎葉は食用となる。 |