イッポンワラビ
北海道、本州に分布し、山地の木陰や沢沿いの湿った木陰に生える夏緑性の多年草。根茎は太く横にはい、新芽を出して繁殖する。葉を密につけ、長さ30~50cmぐらいになり、葉柄は葉身と同じ長さで淡い褐色膜質で皮針形である。葉身は三角形または三角状卵形、三回羽状に深く裂け、下部の羽片は長楕円状皮針形でその下部は狭くなり、最下の小羽片は非常に小さくなることもある。葉柄の茎部から上方にかけて、褐色か黒褐色の鱗片がある。小羽片は柄がなく羽状に深く裂け、最終裂片は鈍頭、鈍鋸歯縁で時にかなり深く切れ込んだものもある。中の軸、羽軸、小羽片の中肋などの裏面には細かい鱗片がまばらにつき、毛も多少まじっている。地上部全体は9~10月には枯れて、茶褐色となる。 | ||
食用部分 | 若芽 | |
採取時期 | 5~6月 | |
適した料理 | 天ぷら、油炒め、磯巻き、カレー煮、アクがないのでゆでて浸しもの マヨネーズあえ、ゴマあえ、クルミあえ、辛子あえ、ずんだあえ 酢味噌あえ、白あえ、切あえ、酢のもの、煮つけ、冷や汁、卵とじ 煮浸し | |
保存 | 塩漬け、うの花漬け、味噌漬け、しょう油漬け、粕漬け |