各地の原野、土手、山地、空地などの日当りのよい所に生える高さ1m内外になる大形の多年草。地下茎は浅く地中を走り、更に走出枝をだし各所から新芽をだして繁殖する。茎は直立して多くの枝を分ける。根生葉は楕円形で5~9片の羽状に深裂し、欠刻あるいは不整の鋸歯がある。茎生葉は互生し長楕円状で2~4対の羽状に深裂し、更に切れ込んだり鋸歯のあるものもあるが、上葉は全縁である。上葉の若い部分は白毛をかぶっているが、成長して表面は緑色となり、裏面に白毛を密生する。有翼の葉柄の基部には仮托葉がある。8~10月、茎の先端が細かく分枝して複総状花序をだし、管状花だけの淡褐色の頭花を下向きに多数つける。 |
薬用部分 |
根及び全草 |
採取時期 |
根:年中 全草:6~7月 |
調整法 |
根:生全草:陰干し |
薬効と用い方 |
腰痛、腹痛、痔の痛み |
乾燥した全草200gか生のもの600gを木綿の袋に詰めて水のうちから風呂に入れて浴料にするとよい。 |
虫刺され、切り傷、止血 |
生葉のもみ汁を患部に塗布するとよい。 |
高血圧、肝臓病
極度の疲労 |
全草の青汁盃1杯分を、3~5倍の水で薄めて服用するとよい。 |
喘息 |
根300gを1.8Lの清酒に漬け、6ヶ月以上置いたものを、1日量60cc、3回に分けて服用するとよい。 |
健胃、下痢、貧血
神経痛、中風 |
乾燥した葉1日量15gをコップ3杯の水で半量になるまで煎じ、3回に分けて服用するとよい。 |
扁桃腺炎 |
生葉の絞り汁を服用するとよい。 |
メモ |
漢名:艾(がい) |