シュンラン
低山や丘陵の日当りのよい乾いた林内に生える多年草。花の形、葉の斑入り等変化が多く、採取して庭園内に植栽する人も多い。根は肉質で太い紐状となって四方に張る。鱗茎は白色で球形、数個が連なっている。鱗茎の上部は枯れ葉の基部で包まれている。葉は2列の扇状にでて、20~50cmの細長い線形で、質が硬く、上部は湾曲してたれ下り、へりには鋸歯がありざらつく。4~5月、根元から花茎をだし、先端に3~5cmで左右相称の淡黄緑色で香気のある花を横向きにつける。唇弁は厚く濃い紅紫色の斑点がある。花は通常、一茎一花であるが、稀に2~3個のものもある。 | ||
薬用部分 | 根 | |
採取時期 | 春~秋 | |
薬効と用い方 | ひび、あかびれ、しもやけ | 根をよく水洗いし水気を取ってから、銀紙に包んで黒焼きにし粉末にしたものをご飯粒で練って、ガーゼか布にのばし患部に貼る。乾いたら取り替えるとよい。 |
膵臓炎 | 生または乾燥した根を煎服するとよい。 |