エゾノタチツボスミレ

北海道から本州中部以北に分布し、山地の林内や草原に生える多年草。茎は直立し、高さ20~50cmほどになる大型のスミレで、花期に根出葉がない。茎の下方の葉は退化し、上方の葉は長さ2.5~4cmの心形で、先が鋭くとがり、縁には細かい鋸歯がある。葉腋から5~10cmの花柄を出し、茎頂に径1.5~2.5cmほどの、高さのわりには小さな花を咲かせる。花期は4~6月。花色は淡紫色から白色まで変化が多い。上方の弁は反り返り、側弁には白い毛があり、唇弁には紫色のすじが入っている。距(きょ:後方にある膨らみ)は白色で短い。北海道に多く自生することから名前が付けられた。 撮影 :宮城県大崎市古川荒谷・研究所の庭 2006.5.22
エゾノタチツボスミレ エゾノタチツボスミレ 花に近づいてみると・・・