タチツボスミレ
北海道から沖縄まで分布し、山地林内から道端、人家周辺まで生育環境は広く、日本で最も普通に見られるスミレのひとつ。花期には高さ10cmほどだが、花後30cmほどに伸びる。葉は互生し、心形で長さ1.5~2.5cm、先は下方の葉では鈍く、上方の葉では鋭くとがる。葉縁には細かい鋸歯がある。葉の基部には深く羽裂した托葉がある。花期は4~5月。花はふつう淡紫色、長さ1.2~1.5cmの5弁花だが、色や形には個体によって変異が多い。距(きょ:後方にある膨らみ)は細く、紫色を帯びる。タチツボスミレの白色品種で、距の部分まで白色なものをシロバナタチツボスミレという。名前の「坪(ツボ)」は道端や庭の意味で、「立(タチ)」は花後に茎が伸び、しだいに立ち上がってくるところから付けられた。 撮影 :(左)宮城県登米市東和町米川・若草稲荷神社 2006.5.13 (右)宮城県大崎市古川荒谷・研究所の庭 2006.5.1 | |
タチツボスミレ | シロバナタチツボスミレ シロバナタチツボスミレの学名は 上記タチツボスミレの学名に f. albiflora と続く |