家の庭先、道端、草原、荒地など、どんな所にも生える多年草。根は多く四方に広がる。葉は根生葉だけで10枚ほど束生し、楕円形または卵形で、平行して数条の太い脈が走る。葉柄は長く鞘は膜質で葉身と同じくらいの長さがあり、断面は三角状で内側をかこみ太い筋がある。春から秋にかけて、葉の間から20cmほどの花茎をのばし、単穂状花序をだし、白色の小花を密につける。葉が広く大きいのでこの名(大葉子)がついた。 |
薬用部分 |
花期の全草、葉、種子 |
採取時期 |
全草:夏
種子:秋
生葉:随時 |
調整法 |
全草:陰干し
種子:日光干し |
薬効と用い方 |
咳止め、喘息、百日咳
むくみのときの利尿、膀胱炎 |
種子1日量5~10gをコップ1杯の水で半量になるまで煎じ、食後に服用するとよい。 |
歯痛 |
生葉を塩でもみ、痛む歯で噛みしめる。たびたび替える。 |
健胃 |
全草15gをコップ3杯の水で煮立てて茶代りに飲むとよい。 |
婦人病 |
乾燥した葉1日量10~20gを煎服するとよい。 |
便秘 |
全草1日量20gをコップ3杯の水で半量にまるまで煎じ、服用するとよい。 |
止血 |
根元の綿毛で患部をつつむとよい。 |
同じ仲間 |
エゾオオバコ、ヤツマタオオバコも同様の効果がある。 |
メモ |
漢名:車前(しゃぜん)、種子は車前子(しゃぜんし)
若葉は食用となる。 |