ヘビイチゴ
北海道から沖縄まで広く分布し、野原や道端、田のあぜなど、やや湿った場所に生える多年草。匍匐茎を長く伸ばして地面を這い、節から新苗を出して増える。葉は互生し、葉柄は長く、3出複葉で、長さ2~3.5cmの卵状楕円形。裏面に毛があり、葉縁は粗い鋸歯。4~6月、葉腋から長い花柄を出し、径1.5cmほどの黄色の5弁花を1個咲かせる。熟した偽果は径1cmほど、色が淡く、しわがあり、光沢はない。種子のように見えるつぶつぶが果実であり、果実のように見える(食べている)赤い部分は花床(かしょう:頭花の小花をつけるところ)が肥大したもの。ヘビイチゴは無毒で食べられるものの、あまり味が無いため食用には好まれない。同じヘビイチゴ属のヤブヘビイチゴとよく似ているが、全体的に小型で、偽果の相違点での区別は容易。 撮影 :宮城県大崎市古川荒谷・研究所の庭 (上)2006.5.26 (下)2006.6.15 | |
ヘビイチゴの花 | 花にアリが・・・ |
ヘビイチゴの偽果は、花床(かしょう:頭花の小花をつけるところ)が肥大したもの・・・ あまり味が無いため食用には好まれない |